はじめに
この記事をご覧いただき、ありがとうございます。
Instagramでプログラミングに関する情報発信をしている、ぶべと申します。
2023年から、発信活動を始め、
大変ありがたいことに、想像よりも多くの方にフォロー頂け、
DMを通して、フォロワーさんとお話しさせていただく機会も増えました。
簡単に、僕のエンジニアとしての経歴を紹介すると
2020年に30歳で未経験からプログラミング学習開始
2021年に自社開発企業の正社員に
2022年にフリーランス独立
2023年、売上げ向上により法人成り
と、エンジニアとして、色んな働き方を経験してきている方だと思います。
現在は株式会社として活動し、複数の開発案件を並行して進めてきました。
自分が開発に入ってコードを書いたり、PMとしてチームマネジメントしたりなど、
色々な形で仕事をさせていただいています。
また、Instagram上では、これからエンジニアを目指す方などから、
勉強やキャリアについての相談を受けることが多くなりました。
具体的には、以下のような相談です。
未経験から、どういう手順で学習したらよいか
どのレベルになるまで勉強したらよいか(転職できるレベルと判断するか)
フリーランスになりたいが、初めはどうやって仕事を獲得するのか
質問はできるだけ返すようにしているのですが、
なかなか、その場のチャットコミュニケーションではニュアンスが伝わっていないのでは、
と心配になることが多いです。
もう少し僕の過去の経験だったり、取り組んだことを細かくお伝えした方が
その方の、次のTODOのイメージが湧きやすいのかなと思うのです。
なので、この記事では、
僕のこれまでの、学習や案件の取り組みを振り返った上で、
頂くお悩みについて僕なりの考えを述べたいと思います。
読んで頂いた方に
「なんか自分にもできそう」と思っていただければ嬉しいです。
この記事は、以下の構成で作成しました。
第1部:僕自身の、プログラミング学習開始〜現在 の全取り組み
第2部:今、自分が未経験者だった場合のロードマップ(2027年版)
🆕 【2027年版アップデートについて】
この記事は、もともと2023年に書いたものですが、
生成AIやAIエージェント(Claude Code、Cursor、Devinなど)の登場によって、エンジニアの働き方・学び方は完全に変わりました。
第1部(僕の経歴)はそのまま当時の記録として残しつつ、
第2部のロードマップだけ「今(2027年)、自分がもう一度未経験からやり直すなら」という前提で全面的に書き直しました。
基礎が固まった後は、AIエージェントを使い倒して開発速度を最大化します。
そして、個人開発が転職や独立への最強ルートであるという点は2027年でも全く変わりません。むしろAIで1人で作れるものの幅が広がった分、個人開発の重要度は上がっています。
💡 読んでいただき、感想などあれば、InstagramのDMで送っていただければとても嬉しいです。 「この情報も欲しい」なども、ご連絡いただければ随時追記していければと思っています。
それでは、本編に入ります。
【第1部】プログラミング学習開始〜現在 の全取り組み
※以下は2023年時点の記録です。
元はメーカーの会社員
元々僕は、化学系のメーカーの会社員でした。
大学院まで化学系を専攻、そのまま化学系のメーカーに就職し、研究の部門で働いていました。
当時の仕事は、プログラミングとは全く無縁の仕事でした。
独立志向もなく、
このまま、この会社で一生働くのだろうなと思っていました。
そんな中、
6年目の頃、海外(トルコ)に赴任することになりました。
海外で働くことには憧れていて、いつか赴任したいと思っていたので
夢が叶った気持ちになったのを覚えています。
しかし、
実際に赴任してみると、超激務。
朝から深夜まで仕事をした後、時差の関係で、深夜から早朝まで日本からのメール対応や資料作りをこなして
2,3時間寝て、そのまま出社
みたいな生活を週5日繰り返していて、相当疲弊したのを覚えています。
給料は上がるものの、
「積み上がらない労働を毎日繰り返し」
「会社に人生を握られている」
「会社の中でないと価値提供ができない」
こういったところに、不安というか、コンプレックスを感じるようになりました。
そんな過労+やりがいに疑問がある中で、
運良くというと不謹慎ですが、
当時2020年、トルコでも新型コロナが感染爆発し、
日本人駐在員は全員、強制的に帰国することになりました。
突然の帰国、日本側の受け入れ体制も整っていなく、
しばらくの間、特に仕事もなく、家でひたすら待機するような日が続きました。
そこで、特にやることもないので、
自分のキャリアについてじっくり考える時間ができました。
そこで、駐在中に感じていたコンプレックスだったり将来の不安が大きくなり、、
何週間も考えた結果、
一度会社を辞めて、自分個人のスキルで収入を得ていく人生に切り替えようと、決意をしました。
30歳でいきなり会社を辞め、プログラミング学習を開始
普通は転職先を決めてから会社を辞めるものですが、僕の場合は転職先どころか、
何系の仕事をするかも決めないまま会社を辞めました。
会社を辞めて2週間くらい、特に目標もなく、
「なにしようかな?」なんて考えながら、仕事を辞めた解放感で毎日飲み歩いてました。笑
その中で、Web開発の会社を経営している幼馴染の友人に会い、話を聞く機会がありました。
その友人は1人社長で従業員はいないですが、
1人で案件を獲得・開発をしていて、同年代の会社員より遥かに稼いでいて、時間に縛られない自由な生活。
当時の自分が1番憧れる姿でした。
非常に安直ですが、そこで自分も
「プログラミング極めるしかない」
と、プログラミング学習を始め、仕事にしていく決意をしました。笑
その翌日から、ニート状態からのガリ勉生活が始まります。
初期の学習内容
その友人から
「Web制作なら数ヶ月の勉強で仕事を獲得することも可能」
と助言をもらい
Web制作の勉強から始めることにしました。
とはいえ、具体的に何から始めて良いものか。
SNS上はスクールや情報商材屋の発信で溢れかえっていて、気づいたら課金しそうになっている。
とりあえず僕は、友人の助言や、色んな人がオススメしているProgateから始めました。
そこからの、僕の学習履歴は以下のような流れでした。
ProgateのHTML/CSSコース
ProgateのjQueryコース
ProgateのJavaScriptコース
ProgateのPHPやRubyコース(謎)
Webサイトの模写コーディング2つくらいやってみる
WordPressの本を買って読みながら書いてみる
WordPressのテーマを自作して、コーダーとしてのポートフォリオを作ってみる
Webサイトが動く仕組みを知っていく過程が、とても楽しかったのを覚えています。
ただ、Progateって他にも色んなコースがあって
PHPやRubyコースにも手を出してしまい、数週間無駄にしてしまったこともありました。
手を広げてしまうと、
前に勉強したことを忘れてしまうんですよね。
この辺りは反省点です。
クラウドワークスで仕事を取ろうとするも挫折
ここまで2ヶ月くらい
「ホームページを、調べながらならなんとか作れる」状態になって
もうフリーランスとして仕事できるやん(安直)
と思い、仕事を探すことにしました。
とはいえ、
実務経験なし
実績なし
コネなし
の状態でクラウドワークスなどで応募しても、
提案文には「作れます」くらいのことしか書けません。
今思うと当然なのですが、
もちろん採用されるはずもなく、絶望したのを覚えています。
一度、転職して会社員で実務経験積むのが良いかな〜と思い始める頃でした。
初めてのWeb制作案件
そんな中、たまたま高校時代の友人と久しぶりに会った際に、
その友人は歌手活動をしていて、ホームページを作ることを検討していると聞きました。
その場で、
「全然作れるよ?3万円でやろうか?」
と、半分ハッタリでしたが提案し、発注してもらうことができました。
主な機能は、
ブログ機能
イベント告知ページ
YouTube動画埋め込みページ
プロフィールページ
こんな感じでした。
経験のない機能も多く、ひたすら調べながら、
デザイン〜コーディング〜WordPress化までして、納品しました。
2ヶ月くらいかかったと思います。
終わってみると時給数百円レベルの仕事でしたが、
とてもスキルアップできましたし、友人にも満足してもらえて、
一生記憶に残るような経験になりました。
Vue.jsの勉強を始める
この案件を終えた頃、
めちゃくちゃ早いのですが、やや、Web制作に飽きている自分がいました。
その頃、しまぶーさんか誰かの動画で「SPA」なる言葉を知りました。
SPAはSingle Page Applicationの略で、
昨今のWebアプリでは一般的な、
サイトの全ページをHTML1枚で表現して、
ページ移動はJavaScriptで行う技術です。
最新の技術を知ってワクワクした気持ちになって、
Vue.jsの本を1冊買い、勉強を始めました。
仕事よりも勉強に走ってしまうのはあまり良くないのですが、
初めてモダンフロントエンドの知識に触れ、とても楽しかった覚えがあります。
なかなかJSが書けるようにならない
楽しいものの、これまでよりも難易度はあがりました。
生のJavaScriptを扱うことが多くなりますが、なかなか自分で書けるようになりません。
頑張って実装して動作はするものの、
模範解答を見た後は、自分の書いたコードは汚く見える。。
スラスラ書けるようになるイメージが湧かず、心が折れそうになることもあったのですが、
友人に教えてもらった、競技プログラミングの問題集を毎晩解くようにして、
少しずつ自分の頭で組み立て書けるようになっていきました。
後述しますが、
競技プログラミングでJSの自走力を鍛えるの、おすすめです。
ベンチャー企業でフロントエンド開発のバイトを始める
この頃になると、フロントエンド開発を仕事にしたいと思うようになっていました。
ただ、この分野で未経験でフリーランスとして案件獲得は難しそうだし、
でも転職も面倒だなあと感じていた時、
バイトなら、合わなければ辞めやすいし、良いかもとひらめき、
「Vue.js バイト 東京」で検索して、最初に出てきた会社に応募しました。笑
社員が20名以下くらいのベンチャーで、開発は5人程度、
フロントエンドの改修が追いつかなく、Vueを扱える作業者が欲しかったようです。
僕の学習用のGitHubリポジトリを見ていただき、
「まあ、大丈夫そうだね」
といった感じで採用していただけました。
バイトということもあってか、面談もかなり緩い感じだったのを覚えています。
時給は1,500円、今思うと高くはないですが、
勉強しながら給料をいただけ、最高の環境でした。
ここで半年ほど、がっつりVueの開発に携わり、
後半ではバックエンドの開発(AWSのサーバーレスフレームワークメイン)も担当させていただきました。
個人開発をしてみる
バイトを始めて数ヶ月した頃、VueでWebのフロントエンドも作れるし、
バックエンドも、サーバーレスのサービスを用いれば結構簡単に作れちゃうんだなということを学び、
1人でWebアプリ開発をしてみることにしました。
これがとても楽しく、
決まった仕様を開発するだけでなく、マーケティング施策やマネタイズの方法まで
全体を見ながら作っていく過程がとても楽しく、3, 4ヶ月ほど没入しました。
そこで作ったのが「PiTARI」というサービス。
飲食店を探すためのサービスなのですが、
僕自身、会社員時代にグルメが好きで、Instagramでグルメ系の発信をしていて、フォロワーが1万人近くまで伸びたこともあり、
知人のインフルエンサーの方に拡散をお願いしたりして、結構多くの方に使っていただくことができました。
一時はInstagramのグルメ界隈では少し話題になり、
テレビ番組(深夜枠ですが)でも紹介してもらうことができました。
ちなみに現在はサービス売却の話も進んでいます。
自分の商品を広める事を日々考えていると、マーケティング知識も自然と身に着きますし、
技術的にも
Nuxt.jsでのサーバーサイドレンダリング
認証機能
ストレージ機能(画像を保管)
DB
決済機能(Stripe)
その他さまざまな外部サービスのAPI
についての知識が一気に身につき、
自分のエンジニアキャリアの中で最もインパクトのある経験になりました。
自社開発企業に転職
個人開発がひと段落した頃、
バイトの方はというと、結構慣れてきてしまっていて、新たな学びというのがなかなかない状態になっていました。
この頃の僕は「稼ぎたい」よりも「技術力をあげたい」志向に変わってきており、
もっとエンジニアが沢山いる環境で働きたいと感じるようになっていました。
バイト先から正社員昇格のオファーはいただいたのですが、
経験を増やす意味でお断りし、他の会社で正社員になるために転職活動を始めることにしました。
まずは履歴書か?なんて考えていた矢先、
個人開発サービスの問い合わせフォームから、1通のお知らせが。
それが、企業からの転職オファーでした。
しかも、上場間近のかなり大きめの自社開発企業。
個人開発のメリットはこういうところにもあるのかと感動しました。
その企業と面談し、無事、正社員エンジニアになります。
React, TypeScriptの開発に1年半没入
転職した企業で扱っていた技術は
フロントエンドはReact+TypeScript
バックエンドはRuby on Rails
というものでした。
プロダクトの規模は、前にバイトしていた企業のものよりも数倍大きく、
コードの記述ルールやレビューも厳格に行われていて、全く違う世界を見たようでした。
強強エンジニアに囲まれ、技術に向き合う日々が続き、
自分の中でも、堅牢なシステムを作るための技術力が養われた期間でした。
またその企業は、フロントエンドとバックエンドの開発担当を分けることはしていなく、
全員がフルスタックみたいな環境だったので、自分もRailsをキャッチアップできました。
副業を始める
正社員になり半年ぐらいたった頃、
個人開発アプリの問い合わせフォームに、また、1つの連絡が。
飲食関係の経営者の方からの、サービス開発のお誘いでした。
個人開発のサービスが飲食関係のアプリだったため、
その点に興味を持って連絡していただいたようで、話を聞いてみることに。
その方はシステム開発の経験はこれまで無いようでしたが、
飲食事業を大きく成長させており、次のステージとして、飲食業界を変えるためのオンラインプラットフォームを作りたいとのことでした。
「開発チームに入ってほしい」というよりは「こういうシステムを作ってほしい」という相談でした。
自分にできるかという不安もありましたが、
「自分個人の力で稼げるようになりたい」というメーカーにいた頃に持っていた感情を思い出し
実現させるチャンスだと、思い切って引き受けることにしました。
そこから、
本業に加えて、毎月副業に100時間投下する日々が始まります。
休日もひたすら開発で大変でしたが、
技術スタックを全て自分で決められたりなど、本業よりも舵取りのしやすさがあり楽しかったです。
1年半でフリーランス独立
その後、副業の飲食アプリ開発はメンバーも増えていき、
自分が開発のリーダーとして、プロダクトマネージャーポジションで動くようになりました。
この辺りは、前職での経験があって、マネジメントは得意でした。
この頃から、副業の収入が本業を大きく超え始めました。
元々の大きな目的である
「個人の力で稼いでいく」を叶えた生活がもう手にはいるなと確信し、
会社を辞めることにしました。
1年半という短い期間で辞めるのは多少罪悪感はありましたが、
メーカー時代の経験からも、そういった場面で遠慮してはいけないと分かっていたので、
躊躇なく辞めることに踏み切れました。
メーカーを辞めて2年半、フリーランスエンジニアデビューです。
月の売り上げが100万を超え始める
辞めたとは言え、会社からは引き続き業務委託で仕事をいただくことができました。
なので、仕事としては2つある状態で、会社員+副業時代の収入をキープすることができました。
またその後、半年間バイトしていた企業からも仕事を頂くことができ、案件を3つ抱える状態に。
自分はフリーランスエージェントは使ったことがないですが、
エージェントは、中抜きも大きいし、パワーバランス的にも弱くなりがちなイメージなので、
個人的には、良い形で仕事をキープできたと思っています。
そして、3つ並行していると、月収も100万を超え始めました。
いつか超えてみたいと思っていたラインだったので、とても自信になりました。
はじめは、会社員時代の雇われ感覚がなかなか抜けず、価格を設定したりなどがとても苦手(遠慮してしまう)でしたが、
だんだん、物怖じせずに主張できるようになっていきました。
良い意味で、自分の中での基準値が大きく壊れた時期だったと思います。
法人化
呑気に「よっしゃ100万超えた〜」なんて喜んでいたのですが、
翌年の確定申告、税金がスーパー高くて腰が抜けました。笑
会社員マインドが抜けずに税金のことを全然考えていなく、
個人で稼いでいくゆえ、税金のことはシビアに対策していかないと大損することを学びました。
周りのフリーランスや経営者の方にも「法人にしたら?」と言われることが増えました。
初めはビビっていたのですが、
本やYouTubeで調べると、エンジニアの一人社長というのはよくあることで、
試しに税理士さんに相談もしたところ「ああ、では会社にしたら良さそうですね」というノリだったので
じゃあ、と、株式会社を設立しました。
とはいえ今って、会計freeeに会社設立なる機能があり
流れに沿って入力していくだけで、作れてしまいました。
法人にしても、業態は変わらないですし、税的なところ以外は変わらないのではと思っていましたが、意外と責任感が強く生まれました。
自分個人とは別に法人格が存在することになるので、設立した会社を絶対に潰しちゃいけないという使命感が生まれるようになりました。
これが、結構日々の活力にもなっている気がして、設立当初よりも売上も伸びましたし、
法人化してよかったなと思っています。
ここまでのまとめ
メーカーを辞め、ここまでちょうど3年。
会社を辞めた当時に、話を聞いた1人社長の友人と、同じ姿になれたと思います。
今は働く時間も場所も自由ですし、法人1期目の売上は3,000万に到達しそうな見込みです。
(エンジニアは在庫を抱えたりしないので、ほぼ利益です。)
自分は物欲は少ない方ですが、
コンビニやスーパーなどでは値段を見ることがなくなった
都心に引っ越し、ほぼ電車に乗らずタクシー移動
数十万級のコンサルなどの自己投資が躊躇なくできる
ができる程度には、生活に余裕も生まれました。笑
ただ、今になって過去の自分の学習内容を振り返ると、
無駄な努力も結構あったなと、反省点もあります。
半年ほどのバイト期間も、結果的にはショートカットすべきだったかもしれません。
なので、続く第2部では
今、自分が完全未経験でエンジニアを目指すとなった場合
「この手順で勉強し、この戦略でキャリアを積んでいく」
という話を、具体的にstep by stepで書いていこうと思います。
【第2部】今、自分が未経験者だった場合のロードマップ(2027年版)
第2部では、
2027年の今、僕が完全未経験からエンジニアを目指すとしたら、どういうジャンルでどういう勉強をしていくか、
また、どんなキャリアを狙っていくかについて書いていきます。
ここはあくまで、
僕の価値観での話なので、参考程度にしていただければと思います。
(独立志向のある方向けです。)
2023年の頃と何が変わったか
この記事の初版を書いた2023年から、エンジニアを取り巻く環境は激変しました。
特に大きな変化は以下です。
生成AI・AIエージェントの実用化:Claude CodeやCursor、Devinなど、コーディングの大部分をAIに任せられる環境が整った
フロントエンド/バックエンドの境界の消滅:Next.jsのApp RouterやServer Actionsで、1つのコードベースで両方を書くのが標準に
TypeScriptの完全デファクト化:モダンなWeb開発の現場ではほぼTS一択。生のJSで書くこと自体が非推奨に
サーバーレス/BaaSのさらなる成熟:Supabase、Vercel、Cloudflare Workersなどで、個人レベルでも本格的なアプリが数日で作れる
これらを踏まえて、2027年版のロードマップを書いていきます。
目指すキャリア
まず、
エンジニアとしてのキャリアは、大きく2つに分かれると思います。
会社員として勤め切る
独立を目指す
この2つは、どういう人生を目指すかによって変わりますが
僕の場合は、確実に「独立を目指す」キャリアを目指します。
理由は2つです。
自分が集中できる時間や場所で働けた方がストレスがない
頑張っただけ稼げる
そもそも、Webエンジニアという職業は、非常にポータビリティの高いスキルです。
(スキルを身につければ、どこの会社でも使える。)
そして2027年現在、AIエージェントを使いこなせるエンジニアは、1人で事業を立ち上げるまでの距離がかなり近くなっています。
独立志向がない場合は、むしろ他のキャリアも検討して良いかもしれません。
その前提で、
目指すロードマップは以下になります。
Web開発の基礎学習(HTML/CSS, TypeScript, React, Next.js, DB, 認証)
↓
個人開発でポートフォリオ作成
↓
正社員 or バイト転職
↓
個人開発を本格化
↓
個人開発をフックに副業案件獲得
↓
独立
どの領域で攻めるか
2023年版では「Webフロントエンドに全振り」と書いていました。
ですが、2027年の今はフロント/バックを分ける発想自体が古いと感じています。
理由は、
Next.jsのApp RouterやServer Actionsで、1つのコードベースで画面もAPIも書くのが当たり前に
Supabase等のBaaSで、認証・DB・ストレージが数行で済むようになった
この環境下で「フロントエンドしかできません」という限定は、むしろ自分の可能性を狭めるだけです。
とはいえ、UI/UXが差別化要素の中心であることは変わりません。
サービスが溢れかえった今、機能の新規性ではなく「誰向けに、どう気持ちよく使わせるか」が勝負なのは、2023年の頃と同じです。AIで「動くもの」が誰でも作れる今だからこそ、UI/UXに対するこだわりが以前にも増して差別化要素になっています。
なので、「Web全般を広く、でもUI/UXには深くこだわる」という姿勢で学習します。
💡 2027年版の学習方針:「Web開発を広く、UI/UXにこだわって、TypeScriptで統一」
学習の手順
大きな流れとしては
HTML/CSS
TypeScript(JSを後回しにせず、最初からTSで書く)
React / Next.js
DB(PostgreSQL)と認証(Supabase Auth等)
の手順で進めます。
jQueryやWordPress、PHPやRubyは一切触りません。
2027年現在、これらを学ぶ時間はTypeScriptのエコシステムの学習に投下した方が、遥かに投資対効果が高いです。
また、Web制作分野で進んでいくのも全然ありだと思います。
ただWeb制作の分野で登っていくためには、営業力や、顧客のニーズを汲み取るコミュニケーション力など、ソフトスキルの方が重要なように思います。
自分は対人的なところがあまり得意でないので、「そこそこ技術力も売りにしつつ」という塩梅で攻めていくかなと思います。
ということで、モダンなWebアプリ開発に必要な部分だけを学んでいきます。
AIとの付き合い方(初期学習の最重要ポイント)
2027年の学習において、最も重要なのがAIとの付き合い方です。
いきなりClaude CodeやCursorに丸投げすれば、動くコードはすぐ出てきます。
ですが、初期学習のフェーズでそれをやると、構造的な理解がスカスカになり、実務でも個人開発でも詰みます。
未経験者がAIに丸投げする落とし穴:
コードは動くが、何が起きているのか分からない
エラーが出た時に自分で直せない
設計判断ができず、AIが出した設計をそのまま受け入れてしまう
結果、「AIがないと何もできない人」になる
なので、基礎学習をしている間は、AIになるべく頼らず「補助として使う」スタンスを徹底します。
そして、基礎が固まって個人開発のフェーズに入ってから、AIを本格的に使い倒していきます。
この線引きが、後々の伸びを大きく左右します。
具体的には:
分からない概念は、AIに「初心者向けに例えて説明して」と聞く(これは超有効)
エラーはまず自分で読んで仮説を立ててから、AIに聞く
AIが出した解答は、必ず自分で読んで理解してから採用する
この「AIと一緒に考える」姿勢を最初に叩き込むと、後でAIエージェントを使い倒すフェーズでも、高品質なアウトプットが出せるようになります。
HTML/CSS
まずは、Progateのコースを受けます。
いろんな教材がありますが、自分はProgateが1番、インプットと、アウトプットのバランスが良いと思います。
道場コースというアウトプットメインの箇所があって、
最初は本当に難しく挫折しそうになりますが、
すごく初期の実力形成に有効だと思います。
道場コースを2周はしてみてください。正直1番きついフェーズかもしれませんが、
ここを乗り越えれば、後の学習は取っ掛かりやすいと思います。
模写コーディング
Progateを終えたら、アウトプットの練習に入ります。
簡単なレイアウトのWebサイトを選んで、1px単位で再現する練習です。(公開はしないでください)
ここからはAIを「質問相手」として活用してOKです。
「このレイアウトはdisplay:flexとgridのどちらで組むべきか、それぞれのメリデメは?」
といった設計判断の壁打ちに使うと非常に効果的です。
ただし、コードそのものをAIに書かせるのはNG。自分で書く→詰まったらAIに質問、の順序を守りましょう。
HTMLタグやCSSプロパティの種類は大量にありますが、手を動かして詰まった時にAIに尋ねるサイクルが、自分の引き出しを一番増やします。
模写コーディングは、レイアウトの異なる2サイトほど。PC、スマホ両方対応させてください。
日本語テキストなどはコピペでOK。重要なのはレイアウトの組み方です。
デザインカンプのコーディング
アウトプットの練習は変わりませんが、
デザインファイルからコーディングするという練習もしてみましょう。
実務でコーディングを行う際は、必ず発生する工程です。
デザインファイルはなんでも構いません。
ただ最近のWebアプリ開発の現場では、Figmaの採用率がかなり高いように思います。
カンプは数千円とかで購入できたりもするので、ここは課金して良いところかと思います。
Instagramではコーディングやデザインの発信をされている方で、無料でカンプをプレゼントしている方もいるので、そういうのも良いと思います。
カンプコーディングの練習でも、1px単位でデザインを再現することを徹底しましょう。
カンプからのコーディングは1サイトやればOKです。
実務でよく、px単位でズレているものを納品する人をみますが、
これは良くないです。デザイナーさんの設計を崩してしまうことになるので。
実務ではデザイナーさんとの調整で、この限りでもないですが、
練習なので、pxコーディングを当たり前に行うようにしましょう。
ここまでくると、jQueryでサイトに動きをつけたくなったり、ハンバーガーメニューを実装したりしたくなるかもしれませんが、我慢しましょう。笑
Reactを始めるとjQueryの知識はほぼ無駄になってしまうので、将来を見据えて効率重視で行きます。
TypeScriptの基礎学習
ここまでくるとHTML/CSSのアウトプットにある程度慣れていると思うので、次はTypeScriptの学習に入ります。
2023年版では「まずJavaScriptから」と書いていましたが、2027年版では最初からTypeScript一択で学習します。
理由:
現代のWeb開発現場ではTSがほぼ標準
「JSを学んでからTSに移行」は二度手間
TSの型システムは、AIとの相性が抜群に良い(型情報があるとAIの提案精度が跳ね上がる)
型があることで、初学者にとっても「何を渡して何が返ってくるか」が明示されて理解が早い
ProgateにもTypeScriptコースがあるのでそちらから、加えてTypeScript Deep Dive 日本語版やサバイバルTypeScriptを辞書的に使うのも良いです。
生のJSの構文(変数、関数、配列操作、非同期処理など)もTSの中で自然に身につきます。
※ちなみに、僕が運営しているスクールでは、独学よりも挫折率を下げることを優先して、Reactで動くものを作る楽しさを味わってからTypeScriptに入る順番にしています。質問できる相手がいるかどうかで最適な順序は変わるので、独学ならここまでに書いた通り、最初からTypeScriptで問題ありません。
独学で最初からTypeScriptで進める場合は、型エラーと戦いすぎないのがコツです。分からない型が出てきたら一旦anyで逃げて、動かしてから戻ってくるくらいの気持ちで大丈夫です。
(ただし、ポートフォリオや実務のコードにanyを残したままにするのはNGです。現場ではLintで弾かれるので、あくまで学習中の一時避難として使ってください。)
💡 競技プログラミングはまだ有効か?
2023年版では競プロを紹介していましたが、2027年現在、優先度は下がっています。
理由は、アルゴリズム的なコードが必要になる場面ではAIを使えば良く、個人開発でロジックをゴリゴリ組むよりも「仕様を言語化してAIに伝える力」の方が重要になっているからです。
ただ、「若いうちに自分の頭でロジックを組み立てる練習」としては、AtCoderは今でも良いトレーニングになります。時間に余裕がある方には引き続きお勧めです。
React / Next.jsの学習
ここまできたらReactとNext.jsの学習に入ります。
ReactとVueどっちが良いかという議論は、2027年現在、完全にReactに軍配が上がっています。特別な理由がない限りReact一択で問題ありません。
さらに言うと、素のReactではなくNext.js(App Router)から入ることを強くおすすめします。
理由:
現代のReactアプリはほぼNext.js前提
Server Components / Server Actionsによって「フロントとバックが一体化」している
ルーティング、データフェッチ、認証、全てがNext.jsのエコシステム内で完結する
学習は書籍 + 公式チュートリアル + 個人開発の組み合わせで進めます。
書籍は毎年最新版が出るので、出版年が新しいもの(できれば2027年以降)を選びましょう。App RouterとServer Actionsを扱っていることが条件です。
ただNext.jsは変化がとても速く、特にキャッシュまわりは、少し古い版の本の説明が現行の挙動と違っていることがよくあります。
この辺りは公式ドキュメントで確認する癖をつけておくと安全です。
ここでAIの使い方が変わります。
Reactの基本的なHooks(useState, useEffect, useReducer等)を一通り自分で書いた後は、
AIに「このコンポーネントをリファクタしてほしい」「このロジックをカスタムHookに切り出してほしい」といった「設計の壁打ち」として活用していきます。
DB・認証・サーバーレス
Next.jsがある程度書けるようになったら、バックエンド要素も学習します。
2027年現在、未経験者にとっての黄金スタックは:
DB:Supabase(PostgreSQL)またはNeon
認証:Supabase Auth または Clerk
ホスティング:Vercel
ファイルストレージ:Supabase Storage または Cloudflare R2
UI:Tailwind CSS + shadcn/ui
これらを使えば、認証付きのフルスタックアプリを数百行のTSコードで作れます。
RailsやLaravelのような従来のバックエンドフレームワークを学ぶ必要はもはやほぼありません。
UIまわりは、Tailwind CSSでスタイルを当てて、ボタンやモーダルなどの土台はshadcn/uiから持ってくるのが今の定番です。
土台を自分で作り込まない分、こだわるべきUI/UXの方に時間を使えるようになります。
その他の現場の定番ライブラリはこちらの記事にまとめています。
転職活動用ポートフォリオの題材
基礎学習を終えたら、ポートフォリオの作成に入ります。
転職活動におけるポートフォリオで最も大事なことは、
オリジナリティ
それを作り切る実行力
AI時代において「何を作るか」を自分で決められる構想力
だと思います。
2027年特有の落とし穴として、AIを使えば誰でもそれなりのアプリが作れてしまう時代になりました。
なので、採用側は「AIで作ったテンプレ」を一瞬で見抜きます。
ChatGPTクローン、TodoアプリのAI版、みたいなものはもう評価対象外です。
「なぜそれを作ろうと思ったか」「誰のどんな課題を解決するか」の部分が、以前より圧倒的にシビアに見られます。
技術的に難しいことは全くいらないので、
オリジナルで
自分が使いたいサービス
あったら需要があるだろうなと思うサービス
身内の人に実際に使ってもらえそうなサービス
そんな観点で決めると良いです。
ブログも題材には使えますが、ただのブログは今、AIで一瞬で作れてしまうので、「なぜ自分が書くのか」のコンセプトと、UI/UXのこだわりで差別化しましょう。
こだわる例として
自分のブログジャンルは「●●」
このジャンルの記事を見る人は「性別は●●、年齢は●●、職業は●●」
大体みんな「●●の時間に、スマホで見るだろう」
この対象者にとって使いやすくするために、一覧表示は写真よりもテキストメインのUIにしよう
といったような考え方です。
バックエンドは先ほど触れたSupabase等のBaaSを使えば最小労力で作れます。RubyやPHPを学ぶ必要はありません。
題材の決め方や、採用側に見られるポイントはこちらの記事でチェックリストにしているので、手が止まったら覗いてみてください。
ポートフォリオ作成でのAIの使い方
コンセプト設計、ターゲット定義、ペルソナ作りの壁打ちにAIを活用
初期実装はAIエージェントに任せてもOK。ただし、出てきたコードは全行理解してから採用する
AIに出せないもの(デザインのこだわり、UXの細かい気遣い、ドメイン特化の仕様)が差別化要素になる
面接で「AIを使いましたか?」と聞かれたら、「もちろん使いました。ただし○○の部分は自分で設計しました」と堂々と答えるのが正解です。使わない方が不自然な時代です。
転職の面接では、技術的なことを語るよりも「顧客の満足度を上げるためにこういう工夫をした」という話の方が魅力的に見えます。顧客志向の考えを、ポートフォリオ作成の段階から意識しておきましょう。
転職活動
ポートフォリオを作ったら、転職活動を始めましょう。
転職先は、上場しているような大手中堅よりも、社員20名以下くらいの小さい会社の方が良いと僕は思います。
なぜなら、
開発全体(フロントもバックエンドもインフラも)関わりやすい
マーケや営業のノウハウにも触れやすい
AIツールの導入判断など、裁量を持って動ける
こういった点も経験しやすいので、独立する際に武器になるからです。
大手に行ってしまうと、どうしても歯車の一部になりやすいので、独立のイメージも湧きにくくなってしまうと思います。
面談では、技術的な話よりも、
ポートフォリオの拘ったポイント
大変だったポイントと、その時どう取り組んだか、どう解決したか
AIとどう付き合っているか(丸投げしていないか、自分の思考があるか)
チームと上手くやっていくだけの人間性・コミュニケーションができるか
この辺りが重要視されます。
2027年は「AIがあれば誰でも書ける」という時代だからこそ、「この人は自分の頭で考えて動けるか」が採用判断の中心になっています。
面談で実際に何を語るかは、転職面談のトークスクリプトにまとめています。
また、ベンチャーはフランクな人が多いので、言葉遣いやマナー面は大事ではありますが、そこまでシビアに気にしなくて大丈夫です。
重要なポイントですが、このロードマップでは副業をする前提なので「副業OK」であることはよく確認しておいてください。
💡 就職活動か、いきなりフリーランスか
よく、この話題についても質問をいただくので触れておきます。
僕個人の意見として、
エンジニアとして活動していく場合に、未経験者がいきなりフリーランスになるのはオススメしません。
理由は
• フリーランスは教育をしてもらえない(教育コストをかける対象じゃない)
• ゆえに、自走力が低い場合、技術スキルが伸びにくい
• ゆえに、質より量の仕事が多くなり、単価を上げるための自己投資時間を作りにくい
• ゆえに、低単価から抜け出せない
このように、負のサイクルが生まれがちだと思います。
全然、食べていくくらいに仕事を受けることは可能と思いますが、
食べていくのが精一杯、という状態から抜け出しにくいという感じです。
例外として「最低限の資金を受託で稼いで、さっさと自分の事業を始めたいんだ!」と、エンジニアキャリアを積むよりは、事業を作るために最短で稼ぎたい場合はアリかもしれません。
プログラミングをあくまで種銭作りの手段と捉える場合です。
(実際にそういうフリーランス、結構いますし、そこから成功する人もいます。)
基本はまず、転職をすることをオススメします。
企業のエンジニアになれば、強強エンジニアがたくさんいて、たくさん時間を割いて教えてくれますし、勉強会や、書籍も会社の経費で買えたりします。
バイトでも全然良いと思います。僕はバイトから入りましたし、
特に少数のベンチャーは正社員とバイトの垣根もほぼないです。
頑張っていれば正社員にもなれますし、バイトのままでも、正社員同等の仕事を任せてもらうことも可能です。
ということで、
初めのうちは、お金をもらいながら勉強させてもらう形になるので、
余程の理由がない限りは、まずは転職の方がメリットが大きいです。
大きい会社は倍率が高くて大変かもしれませんが、
今回おすすめしている小さい企業の場合、数もたくさんあり、ライバルもそこまで多くないと思うので、ここまでの工程がちゃんと踏めていれば、問題なく転職は成功すると思います。
(SESは、僕はおすすめはしません。理由は、人間関係が現場依存で運要素が大きいからです。人間関係が良い現場であればSESでも全然良いのですが、運要素が大きいです。運要素を持ち込むのはリスキーと思います。)
会社で仕事して学びつつ、個人開発を始める
転職した後は、任された仕事に全力で取り組みつつ、
実務でAIエージェントの使い方のスタンダードを身につけましょう。
2027年のまともな開発現場では、Claude CodeやCursor、Copilotが当たり前に入っています。
「AIをどう使うか」「どこで使わないか」のセンスは、実務でしか身につきません。
僕も、学習段階とは桁違いのレベルの高さに最初は挫折しそうになったのを覚えていますが、
なんとかなります笑
実務ではコードレビューをしっかりする企業が殆どなので、変なコードを書いてしまったとしても、先輩がちゃんと指摘してくれます。
実務でのコードレビューは本当に学びの宝庫です。
給料をもらいながら先輩の知識を吸収できるわけで、吸収すれば自分も会社に還元できることになるので、どんどんレビューしてもらいましょう。
それなりに会社の業務に慣れてきたら、個人開発を始めます。
2027年は、AIエージェントのおかげで、個人開発のハードルが激下がりしました。
2023年の頃は「個人で本格的なWebアプリを作る」には数ヶ月の投入が必要でした。
今は、ちゃんと基礎のあるエンジニアなら、週末の2日でSaaSのMVPが作れます。
そのぶん、「作って出すだけ」では差別化にならなくなりました。
「誰の課題を解くか」「どう売るか」「どこでマネタイズするか」の設計の方が、技術よりもシビアになっています。
ここで個人開発をおすすめする理由は、2023年版と同じで、副業案件を好条件で獲得するためです。
個人開発サービスがそれなりに使われると、関連事業者から「一緒に作ってくれませんか」と連絡が来ます。僕自身、それで副業を始めましたし、複数オファーがきました。再現性は高いです。
「働かせてください」で応募するより、「一緒に作ってくれませんか」とオファーをもらう方が、単価も交渉ポジションも圧倒的に有利です。
AIエージェントを使い倒す
実務経験を半年ほど積むと、AIエージェントを本格的に使い倒すフェーズに入ります。
使い倒すとは具体的には:
仕様をドキュメントに落とし、Claude Code等に実装の大部分を任せる
コードレビューをAIにもやらせる(複数視点でのレビュー)
テストコードはAI主導で書く(テストフレームワークはVitestが定番)
リファクタもAIに大きな範囲でやらせる(ただし最終判断は自分)
ドキュメント整備、Issue起票、PRの説明文も全部AIに下書きさせる
このフェーズで重要なのは「AIに任せる部分」と「自分で握る部分」の見極めです。
自分で握るべきもの:
アーキテクチャの大枠の設計判断
セキュリティ要件
ビジネスロジックの仕様の詰め
最終的なPRレビュー
AIに任せられるもの:
CRUDなど定型的な実装
UIコンポーネントの初期実装
テストの初版
リファクタの機械的な部分
エラーメッセージやコピーの案出し
このバランス感覚が身についたエンジニアは、1人で従来の3〜5人分の開発スループットを出せます。
フリーランスでも法人でも、ここまで来ると稼働単価を大きく上げられますし、並行案件数も増やせます。
副業案件の獲得方法
2023年版と基本は同じで、個人開発からのオファーが最強ルートです。
多少条件が不利でも案件を獲得したい場合、2027年現在は以下の選択肢があります。
Wantedly(顔出し + 人となり + スキルが伝わるプロフィールを作る)
YOUTRUST、LAPRAS等のエンジニア向けスカウト型
X(旧Twitter)での発信:技術記事やAIエージェント活用の知見を発信している人は、DMで案件が来ることが多いです
特にAIエージェント活用の実例を発信している人は、2027年現在めちゃくちゃ引きが強いです。
「Claude Codeでこんな開発フローを組んだ」「社内のレビュー体制をこう変えた」みたいな発信は需要が高いです。
React+TypeScriptができるエンジニアを探している企業は山ほどあるので、
技術力が人並みにありそう
人間性に問題なさそう
AIをうまく使えてスループットが出せそう
が満たせれば、全然獲得できます。
実際の探し方や、初回の単価の決め方のあたりはこちらの記事にもう少し細かく書いています。
フリーランス独立する基準
本業も安定、副業も獲得できた状態になれば、フル稼働で月に60〜70万円は稼げるようになっているはずです。
フリーランス独立の基準は、僕の場合
「安定的に仕事をくれる人が2社以上いるか」
でした。
経験年数で言うと、目安としては実務経験1年以上(副業での参画実績でも可)は欲しいところです。
もう少し安全を見れば、3社いればベターですが、2社でもまあ問題ないと思います。
本業の仕事を正社員⇨業務委託に切り替えてもらえれば、2社と業務委託契約できることになり、
収入も減らさずに、独立できます。
この状態を作れるのであれば(職場との関係値などもあると思うので、慎重にですが)独立可能です。
また独立後は、もう1社くらいは関係を作れると良いでしょう。
僕の場合は、転職前にバイトをしていた企業に連絡して、人手が足りていない部分を巻き取る形で契約させてもらい、3社契約の状態にできました。
ここまで来れば、フリーランスエンジニアです。
「フリーランスエンジニア」というと、それだけで技術力強強なイメージを持ちがち(僕は持っていた)ですが、
そんなことはなく、数社と契約できればそれで問題ないのです。
2027年ならではのポイントとして、「AIエージェントで1人当たりのスループットが上がっている」ため、従来だと「3社並行はしんどい」と言われていた水準でも、AIを使い倒せるエンジニアなら十分捌けるようになっています。
自分が今どの位置にいるのかは、独立スキルチェックリストで確かめてみてください。
フリーランスの働き方
フリーランスと言っても、場合によっては会社員とほぼ変わらないこともあります。
僕の場合、どの案件も時間と場所が自由なので、好き勝手にやらせてもらっていますが、
場合によっては、オフィス出社が必須だったり、コアタイムがあったりなど、
正社員と同じ条件で働かないといけない場合もあります。
印象として、やはり、エージェントなどを用いて、
こちらから「仕事ください」のスタンスで探してしまうと、不利な職場環境になりがちです。
ただ、人によっては「フリーランスで1人の時間が増えすぎて辛い」という声も聞いたことがあるので、ある程度会社員的な働き方も残しておいたほうが、良い場合もあるかもしれません。
職場で自然と生まれる会話の中で、技術のキャッチアップもできたりするので。
フリーランスを続けるか、法人化するか、会社員に戻るか
フリーランスになったその後も、色々なルートがあります。
フリーランスの働き方があっていて、ずっと続ける人
開発でフリーランスを続ける人は、結構職人気質の人が多い気がします。(他分野のフリーランスはわからないです)フリーランスの場合、色んな案件に参画しますが、その中でマネージャーになることはほぼありません。マネージャーはやはりフルコミットできる正社員が担当することが殆どです。技術力を磨いて、その価値を色んな会社さんに提供できるという場合、フリーランスとして合っているんだと思います。
法人化する人
自分は法人にしましたが、案件をどんどん増やして売り上げが100万を超え始めると、税的にも法人化を視野に入れて良いと思います。その場合、エンジニアの仕事は原価もかかりませんから、タスクをどんどん外注化して、受託の規模を大きくしていきやすいです。マネジメントも割と得意、でも会社員はやりたくないという場合は、法人にするのが向いている気がします。
会社員に戻る人
売上は問題ないが、会社員に戻るという人も結構周りにいます。理由は「開発に飽きた」「1人の時間が長すぎて辛い」が多い気がします。フリーランスという働き方に憧れつつも、実際は孤独な場面が本当に多いです。会社員に戻るのも正解だと思います。開発に飽きる感覚もわかります。ある程度経験を積むと、大体どの案件もやってることは同じ状態になってしまうので。独立する場合、積極的に未経験領域に踏み込むことが好きな人の方が向いていそうです。
ここまで読んでいただいた方へ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます🙇
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